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厚地脳神経外科病院 〒892-0842 鹿児島市東千石町4-13 tel.099-226-1231 fax.099-226-1553 診療時間 9:00-18:00 休診:日曜・祝祭日 *急患は24時間診療 診療科;脳神経外科・神経内科・リハビリテーション科 厚地脳神経外科 放射線科クリニック 〒892-0841 鹿児島市照国町13-37 tel.099-226-1288 fax.099-226-1592 診療時間 9:00-18:00 休診:日曜・祝祭日 厚地記念クリニック PET画像診断センター 〒892-0841 鹿児島市照国町12-1 tel.099-226-8871 fax.099-226-8872 診療時間 8:00-18:00 休診:日曜・祝祭日 UAS オンコロジーセンター 〒892-0841 鹿児島市照国町12-1 ガンマセンター鹿児島 〒892-0842 鹿児島市東千石町4-13 厚地リハビリ テーション病院 〒890-0068 鹿児島市東郡元町11-6 tel.099-252-5525 fax.099-285-1936 診療時間 9:00-17:30 休診:日曜・祝祭日 鴨池慈風苑 〒890-0068 鹿児島市東郡元町11-6 tel.099-252-8291 |
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平成18年3月3日の読売新聞の記事・平成18年5月24日9:20〜NHKの番組について
平成18年3月3日、読売新聞夕刊の1面トップに掲載された記事について、全国に渡りさまざまな波紋が広がっていますが、私の所感を述べたいと思います。結論から言えば、一般の人に誤解を与える極めて問題のある記事でした。この誤解をどのように解いていくのか、私たちに与えられた課題は大きいものがあります。 まず、問題の記事を見てみましょう(図1)。大きなタイトルで『PETがん検診に「?」』とあり、「国立がんセンター内部調査」「85%を見抜けず、早 期発見切り札のはずが...」と続いています。表題しか読まない人は、PETがん検診は見逃しが多く役に立たないと理解してしまうでしょう。記者は、イン パクトの大きい記事を書けると意気込んだことが伺えます。 私はこの記事の内容もさることながら、1面トップという扱いと見出しが過激な点に憤りを覚え、下記の如き抗議文を読売新聞HP(読売オンライン)に送りました。
最も言いたかったことは、「PETは役立たないという誤解が広がり、臨床に役立つPET検査の機会を逸する人たちが生じてしまう懸念がある。よって、PETの有用性のルポ記事を出して欲しい」とうことでした。残念ながら、3月21日現在、全く反応はありません。また3月6日にもやや詳しい関連記事も載りました(図2)。こちらは連載記事の一つですが、中の図が問題です。PETがん検診ガイドラインから抜粋し、イラストを作成したようです。 各臓器に×がたくさんついています。タイトルは「がんの種類別のPET検診の有効性」とありますが、一般の人が見た場合には、がんの診断に役立たないと 勘違いしてしまうでしょう。PETを良く理解していない画像診断医以外の他科の臨床医もそのように思い込むかもしれません。 上記と同じ問題が生じてくることが懸念されます。 がんセンター がん予防・検診研究センターの先生方も、記事および生じた波紋について、大変困惑されたものと思います。3月14日、がんセンターの見解がHPに出されま したhttp://www.ncc.go.jp/jp/information/kenkai.html(当該ページは削除されていましたので、キャッ シュを表示いたします。)。内容は、取材を受ける医師側の立場、PET専門医の立場として至極もっともなもので、読売新聞側に強く抗議してもらいたいとこ ろでした。しかし、残念ながらがんセンターとして正式な抗議はなされなかったようです。 ところで、この見解について別の新聞記者の経験のある方から、がんセンターのコメントについて次のような意見を聞きました。
この意見を聞いて、私は愕然としました。新聞記者がある意図を持って記事を書こうとすれば、このような取材をされ記事を書かれてしまうことになるわけです。 今後、われわれ医師の側が取材を受ける際の注意点も教えてもらいました。新聞はじめマスコミ取材を受ける際に、留意しておく事柄として重要と思いますので、列記したいと思います。
念のため申し添えますが、コメントしてもらった元記者の方も、読売新聞記事のインパクトは重大で、PETの弱点を一方的に強調した問題のあるものであることは言うまでもないという意見です。
新聞の紙面作りの問題について、編成部(整理部)がタイトルをつけるので地域によって紙面が違ってくることも分かりました。大阪本社版では『PETがん 検診 過信禁物 発見15%止まり』となっています(左図)。こちらではPET過信に注意を喚起するという意味で、まだ許せる気がします。東京版は、85%も見 逃されるというマイナスのインパクトが強く前面に出ています。同じ記事内容でも見出しによって受ける印象が大きく違います。 記事の内容もさることながら見出しについて、誤解を生じないようなものにしてもらいたいものです。 最後に、上記の記事から10日後(3月14日付)に夕刊フジに出た後追い記事を紹介します。がん予防・検診研究センター長の森山先生にインタビューしたもので、読売新聞記事に対する反論記事になっています。タイトルは「他の検査とあわせれば効果絶大」とあり、中見出しには「”見落とし分”も要治療か疑
問」、「胃がんは内視鏡の方が精度高い」と、PET検査の有用性や限界についてフェアな立場から書かれています。やはり、専門家の意見を正確に反映できればこのような意義のある記事ができるという好例と思います。こういう形で読売新聞に載っていれば、全く異なるインパクトがあっただろうにと悔やまれます。尤もその内容なら1面トップになることはなかったでしょうが。 いずれにしても、今後、マスコミに対しては正確な記事を書いてもらえるよう、われわれも対応に注意したいものです。
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